2020/10/02 12:18

先のブログでミルとグラインダーを持ってたほうがいいよと書きましたので、今回は僕や周りのバリスタが実際に使ってみてオススメの機材をご紹介します。

そもそもミルとグラインダーって何が違う?

実は基本的には一緒のものなんですが、手挽きをミル、電動をグラインダーと言うことが多いようです。

あと、ミルはコニカル式という臼型の歯を使っているのですが、グラインダーはコニカル式(臼型歯)、プロペラ式(ブレード歯)、カッター式(フラット歯)といろいろ種類があります。それぞれメリットとデメリットがあります。

まずはじめにプロペラ式は安いという圧倒的なメリットはあるのですが、残念ながらオススメは出来ません。挽き目の調整が出来ず、粗目に挽こうとすると粒のバラツキがかなり出ます。それを揃えようとして回すと結果的に細かくなってしまうという感じです。
ですので、少し値段が上がってしまうのですがコニカル式かカッター式のものを選んでいただくのがオススメです。

詳しくはメリタさんのページをどうぞ。

ちなみにプロは何を使っているかと言うと、いわゆる喫茶店はカッター式がほとんどです。エスプレッソをメインにしているカフェは、一昔前はコニカル式がメインだったのですが、最近ではカッター式のものが主流になっています。
これは、カッター式のグラインダーがエスプレッソ用の極細挽きが出来るようになったことと、カッター式の方がスピードが早いため、作業スピードが上がることと、豆に挽く時に生じる熱にふれる時間が短く風味が保たれるというメリットがあります。

では、家庭で選んで頂くミルやグラインダーのオススメをご紹介します。
(商品名からAmazonのページにリンクします)

まず初心者にオススメなのは、値段的に安い手挽きミルです。
一人用であればHARIOのセラミックタイプがコンパクトでカッコよく、且つ水洗い出来るという点でオススメです。
あとアウトドアでコーヒー飲みたいなんて人もこれだと持って出やすいのもいいところです。
ただ、ボディーが細いのと、ハンドルが短めなので女性や年配の方には使いづらいと思います。力の弱い方は、ちょっと形は可愛くなりますが、丸いボディでしっかり握れるタイプを選んでください。
挽き目に関しては、粗挽きは軸がブレやすいのでムラが出やすく、細挽きの方がきれいに挽けます。

もし、2,3人分挽きたいということであれば、カリタなどのクラシックタイプは固定して長めのハンドルで回せるので女性や年配の方でも挽きやすくなっています。金属&木製で洗えないというのがネックです。

しかし、毎日手で挽くのはめんどくさい・・・ですよね。
そういう方には電動グラインダーをいくつかおすすめします。


2.ボダム コーヒーミルBISTRO


見た目のデザイン、機能的に一番誰にもおすすめしやすいグラインダーです。しかも白バージョンは1万円とリーズナブル。
とにかくデザインがカッコいいのでそれだけでおすすめしていいぐらいですw
性能ですが、コニカル式で均一に挽けます。時間はあまり早いタイプではないですがこんなものでしょう。ちなみに一応エスプレッソ用も挽けると書いていますが、バリスタの評価としてはエスプレッソは無理というところ。あとはタイマー式は好みが分かれますが、家庭であればそんなにまとめて挽くこともないので良いのかなと。モーターに負担をかけないという意図もあると思います。あとは掃除はしづらいタイプですね。

3.デロンギ KG364J


バリスタが実は結構持っているKG364J。なぜかと言うと市販のグラインダーで唯一エスプレッソレベルの極細挽きが出来るからです。最近絶版になったようで、もともと1万円ぐらいで買えたものがかなり高くなっているのが残念ですが、中古もあるので探してみてはどうでしょう。掃除や使い勝手はまずまずといったところです。

ちなみにエスプレッソ用の極細挽きが不要であれが、KG79Jというグラインダーが今なら5000円台で買えます。(2020/10/2現在)
この商品は使ったことがないのですが、デロンギ製でこの価格でコニカル式なのであれば良さそうですね。
近しいモデルとしてはデバイススタイルのグラインダーがあります。あちらもコニカル式で元の値段は1万円ぐらいなので、機能的にも同等かなと。ちなみにデバイススタイルのグラインダーは、出た当初は1万円以下でコニカル式ということで話題になったのですが、プラスチックボディの作りが少しチープで、蓋が外れやすいことや、挽く間ボタンを押し続けなくてはいけないという使いづらさで今回候補からは外しています。挽目は比較的均一でいいんですけどね。

4.カリタ ナイスカットミルG


プロからも人気の高いナイスカットミルですが、最近はすっかり人気で値段が上がってしまいました。もともと定価は変わらないのかもしれませんが、僕が買ったころ(7,8年前)は、15000円ぐらいで買えたのが今はその倍以上になってますね。さすがに40,000円をグラインダーに払える人がいるのか疑問ですが、中古だと1万円台で買えるので、それを買って替刃を買うというのが良いかも知れませんね。替刃は5000円程度です。

ナイスカットミルの良さはフラット歯でスピーディーに均一に挽けるところです。あと、挽いた豆をケースに落とすのではなく、直接フィルターやカップなどに入れられるというのも使いやすいです。
ただ、細目で挽くのは苦手なのでエスプレッソなどに使いたい人はオススメできません。あと、ケースに落とさない分、結構豆が飛び散ります。僕は本体の下に小さな木のプレートを引いていて、それを定期的に掃除しています。
デザインも一周回って古臭い感じから可愛らしくておしゃれに感じられるようになりましたよね。限定カラーなんて意味なく買いたくなります。

ちなみにプロが小型グラインダーとしてナイスカットミルGと比較するのが、富士珈機のみるっこです。
名前がダサいですが、実はみるっこの方が実力派でモーター性能が良くスピードが圧倒的に早いです。連続使用にも耐えます。
ただ、値段も定価だと6万円ぐらいするので、もはや素人は手出しできませんが。Amazonだと割引されていてナイスカットミルGと比較的値段が近いので、マニアックなものが好きであればこちらかも。

あと見た目が近いボンマックやよくわからない中国製が15000円ぐらいで売られていますが、使ったことがないので評価していませんが、ボンマックはプロ向けコーヒーグラインダーでは有名なブランドなので、もしかするとあたりかも知れません。
もし買った人がいたら教えて下さい。

メールマガジンを受け取る

新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。