2020/10/12 05:43

Photo by Bianca Gonçalves from Pexels

FabCafeのワークショップで人気があったのが、ブレンドコーヒーワークショップです。
自分のコーヒーを楽しみたいシーンに合わせて、複数のコーヒーを好みの配分で混ぜ合わせます。
一見難しそうですが、実はブレンドにルールはありません。しかも、抽出したコーヒー液を好みの配分で混ぜて好みの味を探すだけです。

もともとブレンドはコーヒーの質が悪かった時代にコーヒーの質を安定させるために生まれたとも言われています。そのうちブレンドは各コーヒーショップのオリジナリティを出すものとして、店独自のブレンドがなされるようになります。イタリアでは8種類以上混ざっていないとコーヒーと呼ばないと言われるなど、ブレンドがメインの文化です。
ただ、やはり目的として豆の品質不足を補うとことや、質の低い豆を混ぜることで嵩増しし、利益率を上げるといったことがあるのも事実です。

それに対し、品質の高いスペシャルティコーヒーはシングルオリジンという単一品種として楽しまれることが増えてきました。
もちろん、シングルオリジンをそのまま楽しんでいただくのは、コーヒーの品種そのものの美味しさや農園の良さ、精製のクオリティを楽しむという点でもオススメなのですが、僕はスペシャルティコーヒーの文脈はどうしても真面目にどんどん無駄を絞って研ぎ澄ます方向に行きがちなので、もっと手軽に遊びながら楽しむのも大事だと考えています。
そこで自分でやるDIYブレンドをオススメしています。これまでのネガティブなブレンドとは異なり、性質の違う美味しいコーヒー同士をブレンドすることで、自分好みの美味しいコーヒーを生み出す楽しみができます。ブレンドの際の注意は、混ぜる種類をあまり増やさないことです。混ぜすぎてしまうと元の良さも消してしまうことになるためです。オススメとしては2種類か3種類程度がほど良いと思います。

DIYブレンドの仕方

1.それぞれのコーヒーを1カップずつ入れる
  コーヒーはいつもどおり入れていただき、冷ましておいてください。冷ますことでそれぞれの味の違いが明確になります。

2.飲むシーンを想像する(いつ、誰と、何と)
  実はこれがないと、どんな味のコーヒーを作りたいか曖昧になってしまいます。美味しさだけでは決められないからです。
  ですので出来る限りリアルに飲む状況を想像し、その時に飲みたいコーヒーを思い浮かべてください。

  例)夏の晴れた朝に一人でフルーツを食べながら楽しむコーヒー
    夜ご飯に美味しいお肉を食べたあと、彼女や奥さんと家に帰って楽しむコーヒー

3.カップをもう1つ用意し、スプーンで好みのコーヒーを好みの分量すくいブレンドする
  スプーン1杯を1とし、エチオピア1、ケニア1のようにいれてみたり、ケニア3,インドネシア1、エチオピア1などと異なる分量を試してその印象を紙に記録しておきます。水を用意しておき、都度水を飲んで口の中をリセットすると味が混ざらずわかりやすくなります。
想像したシーンに合う味はできましたか?少しずつ入れるよりも、メインを決めてその足りない味や風味を足すために他のコーヒーを足すほうがオススメです。

飲むとき.実際に入れる分量に合わせてコーヒーを事前に混ぜてから抽出
  豆の段階(挽く前でも後でもOK)で、3でつくったレシピに合わせてコーヒーを混ぜて抽出します。
  例)1杯分 ケニア:インドネシア=1:1=ケニア8g & インドネシア 8g など
  
ぜひ、自分なりのブレンド名をつけて楽しんでみてください。

MOTHERLAKE COFFEEでは、DIYブレンドコーヒーセットを販売していますので、お気に入りのブレンドコーヒーをつくってみてはいかがでしょう?



メールマガジンを受け取る

新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。